復元イラスト
最大の特徴は、上あごから長く伸びた2本の巨大な犬歯です。がっしりとした胸まわりと太い前脚を持ち、現代のライオンやトラよりもずんぐりとした、力強い体つきをしています。
生息年代
新生代の更新世、およそ250万年前から1万年ほど前まで生息していました。人類の祖先が北アメリカ大陸や南アメリカ大陸に広がっていった時代とも重なります。
大きさ比較
種類によって差がありますが、大型の種では体重がおよそ200〜280キログラムに達したと推定されています。現代のライオンやトラと比べても、より重量感のある体格をしていました。
生息地域
北アメリカ大陸と南アメリカ大陸に広く生息していました。アメリカ・カリフォルニア州にある天然のアスファルトの池「ラ・ブレア・タールピット」からは、数多くのスミロドンの化石がまとまって発見されています。
動く3D復元(推定復元)
長い犬歯を武器にするため、獲物ののどや腹部といった急所に狙いを定め、強力な前脚で押さえ込んでから仕留めていたと考えられています。俊敏に走り回るというより、待ち伏せて一気に仕留めるタイプの狩りをしていた可能性が指摘されています。
実物化石3D
ラ・ブレア・タールピットでは、天然のアスファルトに引き寄せられた獲物を追ってきた個体がそのまま閉じ込められたと考えられており、全身骨格がまとまった状態で数多く発見されています。おかげでスミロドンは、古代の大型肉食獣の中でも特によく研究が進んでいる生き物の一つです。
どんな生活をしていた?
長い犬歯は力任せに噛みつく用途には向いておらず、獲物を押さえ込んだ上で正確に急所を狙う、繊細な使い方をしていたと考えられています。群れで生活していた可能性を示す研究もあり、単独ではなく仲間と協力して狩りをしていたのかもしれません。
どうして絶滅した?
更新世の終わりに起きた気候の急激な変化と、それに伴う大型植物食動物の減少が、スミロドンの食料事情を圧迫したと考えられています。加えて、人類の拡大による影響も要因の一つとして議論されています。
どこで化石を見られる?
アメリカ・ロサンゼルスのラ・ブレア・タールピット付属博物館には、数多くのスミロドンの骨格が展示されています。国内外の自然史博物館でも、全身骨格やレプリカが紹介されていることがあります。